赤色に発光するように遺伝子改変したメダカを未承認で飼育、販売したなどとして男性5人が逮捕されました。
「カルタヘナ法は生物多様性を守るため、遺伝子組み換え生物の栽培や飼育、販売などを規制する法律」とありますが、そもそも何が問題で、カルタヘナって何なんでしょう。
カルタヘナ法は、「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書(カルタヘナ議定書)」に対する国内法
このカルタヘナ法は、2000年1月にカルタヘナで行われた、生物多様性条約特別締約国会議再開会合で採択され、2003年6月に締結された「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書(カルタヘナ議定書)」に対応する日本の国内法です。
カルタヘナ議定書は、遺伝⼦組換え⽣物の国境を越える移動に焦点を当て、⽣物多様性の保全及び持続可能な利⽤に悪影響を及ぼさないよう、安全な移送、取扱い及び利⽤について、⼗分な保護を確保するための措置を規定したものです。
農林水産省のカルタヘナ法とはというページに詳細が記載されています。
このような国際条約の場合、議定書そのものには、各国を拘束する力はないので、条約に批准した国は国内法を制定する必要があります。
日本の場合は、条約の締結と同時の2003年6月に「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」が公布され、カルタヘナ議定書が日本に効力を生じる2004(平成16)年2月に施行されました。
「遺伝子組換え生物等の使用等の規制」とあるので、赤色に発光するように遺伝子改変したメダカは、勝手に飼ったり、売ったりしちゃいけないことになります。
生物多様性は、重要な環境課題なのでこんなことをしてはいけません。
他にもきれいなメダカは沢山いるので、法に準拠している販売店から買いましょう。例えば、このあたりから。
カルタヘナは南米コロンビアの港湾都市
ところで、会議が開かれたカルタヘナってあまり聞かない都市ですよね。
どこにあるかというとカリブ海沿岸にある南米コロンビアの港湾都市です。要塞化された旧市街は植民地時代の建物が残っていたり、熱帯気候で、人気のビーチリゾートで、近くの美しい島々にも船でアクセスできます。
このように、国際条約を議論する場所ってコロナ前は、世界中のいろんな街に繰り出してはやってたんですよね。
京都議定書も議論する各国の人が京都に来てみたかったからなんてこのとあったかもしれません(^^)。
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